コラム

ミシンはもっと便利になる! 縫製に役立つ6つの機能を紹介

2025年04月15日16時18分

ミシンには、さまざまな機能が搭載されています。「直線縫いしか使ってない」なんてもったいない! 便利なミシンの縫製機能を使いこなして、作品づくりの幅を広げましょう。

今回は初心者から上級者まで役立つ、便利なミシンの6つの機能をまとめました。「ミシンって難しそう」と思っている人も、操作のコツをチェックして、ミシンをもっと楽しく、もっと便利に使いこなしてくださいね。

昔とは一味違う? 進化したミシンの機能

ミシンは時代とともに、大きく進化しています。昔ながらのミシンは、真っ直ぐに縫うことが主な目的でした。身近な家電として多くの家庭で活躍してきましたが、本格的な縫製に使うには、プロ並みの技術が必要なことも多かったかもしれません。

一方近年のミシンは、ボタンホールの自動作成や多彩なステッチなど、便利な機能が搭載されるようになりました。これらの機能は一般の人でも使いやすく、きれいに仕上がるように工夫されています。趣味のミシンから一歩踏み出した、副業や仕事としての作業も支える道具になったのです。

ミシンは単なる「縫う道具」から「創造のツール」へと進化し、ハンドメイド作品の可能性を広げてくれているのです。

ミシンの便利な6つの機能

では、直線縫い以外の便利な機能を見ていきましょう。ここではぜひ使いこなしてほしいミシンの機能を、6つまとめました。作りたい作品や作業内容にあわせて、少しずつチャレンジしてみてくださいね。

なおここで紹介する機能は、すべてのミシンに搭載してあるわけではありません。お手持ちのミシンに使いたい機能があるかどうかは、取扱説明書で確認してください。

 

①自動ボタンホール作成機能

使用したいボタンの大きさに合わせてボタンホールを自動で作成する機能です。複雑なパターンも簡単に仕上がるので、リメイクや、個性を出したい作品づくりにも便利です。

具体的な活用例

洋服を作るとき、ボタンホールの作成は意外と神経を使う工程です。着たときに見える部分なので、できるだけ丁寧に、きれいに仕上げたいところ。自動機能があれば、こうした作業も楽々完了します。

シャツやブラウスなどに複数のボタンホールを一度に作る場合も、すべて同じサイズと品質に。またサイズを細かく調整できるので、子ども服から厚手のコートまで、幅広い作品に対応可能です。

糸の色を変えたり、デザインに凝ったりするのも楽しいですよ。

メリットと注意点

自動でボタンホールができるので、作業時間がぐっと短縮できるのがメリットのひとつ。均一で美しい仕上がりもポイントです。

作成前にはボタンのサイズを正確に測り、ミシンの設定を確認しておきましょう。生地の種類によっては事前にテスト縫いをして、イメージどおりに縫えるかどうか確認するのもおすすめです。

 

②オーバーロックステッチ機能

布の縁をオーバーロック(ほつれ防止)するためのステッチです。ロックミシンがなくても、美しい仕上がりになります。

具体的な活用例

カジュアルな服作りや、キルト、バッグなど、ほつれが気になる作品での使用に最適です。キッチンクロスやハンカチなどの小物の縁取りにも活用できます。

布端の処理がきれいに仕上がるため、作品の品質と耐久性がアップしますよ。

メリットと注意点

仕上がりが美しく、布の寿命を延ばせるのがメリットです。耐久性が上がるので、作品のクオリティがぐっと上がります。耐久性が上がるのも利点のひとつですね。

一方布の種類や厚みに応じて、糸調子や縫い幅の調整が必要です。また生地を切りながら縫うことはできませんので、縫製後は適切なサイズに裁断しておきましょう。

 

③ジグザグ縫い機能

ジグザグステッチは、布の端を強化し、ほつれ防止に役立ちます。装飾効果もあるので、ちょっとおしゃれにしたい部分に使うのもおすすめ。縫い幅と縫い目の長さを調整することで、さまざまな表現が可能になります。

具体的な活用例

手芸作品の縁取りやオリジナルデザインのアクセントとして、幅広く活用できます。アップリケを固定したり、縁取りに使ったりと、用途は多岐にわたります。また小物作りでは、ポーチやティッシュケースの縁取りに使うのもよいでしょう。

もちろん、ほつれやすい裾や端の処理にも使える、便利な機能です。

メリットと注意点

多用途に使える便利な機能で、直線縫いに次いでよく使われます。縫い幅や縫い目の長さを変えれば、多彩な表情を楽しめる機能です。

ただし布地や針によって、仕上がりは大きく左右されます。正しい道具の選定やミシンの設定を行い、事前に試し縫いをして、丁寧に仕上げましょう。

 

④デザインステッチパターン機能

ステッチには、ジグザグ縫い以外にもさまざまなパターンがあります。多くのミシンではボタンひとつでステッチの変更が可能です。オリジナリティを出したい作品では、ぜひ活用してみてくださいね。

具体的な活用例

ステッチは、組み合わせることで世界にひとつだけの柄を施せるようになります。洋服や小物の装飾はもちろん、刺繍アクセサリーなど、ステッチを主役にした作品づくりも可能です。

またリメイクやデコレーションでも活躍します。市販のテーブルクロスやランチョンマットを縁飾ったり、子ども用品に名前をつけたりするときにも使える機能です。

メリットと注意点

手軽にデザインが楽しめる一方、パターンの選択や微調整には個性が出ます。好みや用途に合わせて設定を行いましょう。

また装飾的なステッチは、糸の消費速度が普段と違います。少し多めに糸を用意しておくと安心です。

 

⑤ニットステッチ

伸縮性のある布地に適したステッチ方法です。ジグザグ模様や特殊な直線縫いで、生地の伸縮に追従する縫い目を作ります。ニットなどの伸びる生地を、きれいに仕上げたいときに使う機能です。

布のほつれや糸切れを防ぎ、扱いの難しいニット生地を着やすく、美しい作品にしてくれます。

具体的な活用例

Tシャツやスウェットの袖口・裾の縫製、スポーツウェアやレギンスなど、伸縮する衣類の仕上げに最適です。ニット生地を使ったハンドメイド作品の縫製全般やサイズ直しなどにも活用できます。

赤ちゃん用の肌着やストレッチ素材のヨガウェアなど、着用時に伸びる衣類の縫製にも重宝します。

メリットと注意点

伸縮性のある布地でも糸切れしにくく、ほつれにくく縫い上げます。作品の耐久性があがり、長持ちするのもポイント。着心地を損なわず、動きやすい服が作れます。

ただし一般的な直線縫いよりも縫うのに時間がかかるかもしれません。また厚手のニット生地では布送りがスムーズにいかないことがあるため、より慎重に、丁寧に作業するとよいでしょう。

 

⑥三重縫い

一般的な直線縫いを、3回重ねて縫うステッチです。通常の縫い目よりも強度が高く、ほつれにくくなります。デニムや厚手の生地、強度が必要な箇所に適し、耐久性を要する作品にも最適な機能です。

具体的な活用例

デニムパンツや作業着の補強縫い、バッグやポーチなど、負荷のかかる部分の縫製におすすめです。デザイン性を高める装飾ステッチとしても活用できます。

頻繁に洗濯する日用品など、長期間の使用に耐える必要がある作品にも便利な機能です。

メリットと注意点

通常の直線縫いよりも頑丈で耐久性が高く、繰り返しの摩擦や強い力にも耐えやすいのがメリットです。またザインとしても使うと、ステッチが目立つ仕上がりになります。

ただし通常の直線縫いよりも縫うのに時間がかかり、糸の消費量も多くなります。頻繁なボビンの交換が必要になるかもしれません。また針の太さや強度にも注意が必要です。

ミシンを便利に使いこなすなら、ミシン専門店を頼って!

便利な機能を使いこなすには、練習と慣れが必要です。一人ではわからないことは、専門店で尋ねてみましょう。

専門知識を持ったスタッフのアドバイスや、同じ趣味を持つ仲間との交流で、ミシンがもっと楽しくなりますよ。

専門スタッフが丁寧に対応

実店舗では、経験豊富なスタッフがそれぞれの機能の使い方やコツを直接教えてくれます。基本的な操作方法以外にも、ミシンに合わせた細かい設定方法やトラブル発生時の対処法まで、実践的なアドバイスを受けられるのが魅力です。

初めて使うときのコツも、上級者の専門的な疑問も、丁寧に答えてくれますよ。ネットの動画や取扱説明書だけではわからなかった部分も、実際にミシンを動かしながら教えてくれます。

試し縫いやワークショップも

実際のミシンに触れ、試し縫いができるのも実店舗ならでは。講習会やワークショップでは、スタッフだけでなく、ハンドメイド好きの同志が集まります。互いの作品を見せあえば、作品づくりにも新しい刺激を受けられるはず。

もちろん、メンテナンスや故障時の対応も専門店なら安心です。専門店では、作品づくり以外に、ミシンの扱いやメンテナンスに関する講習会も実施されています。日ごろのお手入れや定期的なオイル差しなど、慣れないミシンのケアに不安を感じたら、いつでも専門店に相談してみてくださいね。

まとめ

ミシンには、多様な便利機能が搭載されています。ちょっとした装飾から素材にあわせた縫製技術まで、用途や目的もさまざま。直線縫いと組み合わせることで、作品づくりの可能性は無限広がるはずです。ぜひ、お手持ちのミシンの機能を確認してみてくださいね。

わからなくなったときは、専門店のサポートやワークショップなどを活用してください。ニコニコミシンではミシン選びから日常のメンテナンス、作品づくりのポイントまで、あなたの「困った」に寄り添います。お気軽にお問い合わせくださいね。

機能もっと使いこなして、ミシンをより豊かに、より便利に楽しみましょう。

Top