世界初の家庭用ミシンメーカー!シンガーの魅力とおすすめ機種

1851年に世界初の実用ミシンを開発したシンガーは、ミシンの歴史を語る上で欠かせない存在です。ミシンのパイオニアブランドとして、現在も多くのユーザーから愛されています。
今回はシンガーの歴史や特徴、おすすめのモデルについて解説します。初心者からベテランまで愛される、シンガーの魅力を再発見していきましょう。
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シンガーの歴史:ミシン業界のパイオニア
現在では多くの家庭で一般的に愛用されているミシンの歴史は、シンガーによって始まったと言っても過言ではありません。それまで実用化されていなかったミシンをだれでも使えるように開発し、世に広めたシンガーミシンの歴史は、趣味としてのハンドメイドの広がりにも重なります。
まずはミシン業界のパイオニアとしての、シンガーの歴史を見ていきましょう。
創業背景
シンガーは1851年、アメリカでアイザック・メリット・シンガーによって設立されたミシンメーカーです。シンガーは既存のミシンに改良を重ね、手回しミシンから、足踏みミシン、電動ミシン、電子ミシン、コンピュータミシンへと、時代にあわせた機能の革新・充実をはかってきました。
最も初期のミシンは、1589年にイギリスで生まれました。毛糸の編み物にヒントを得て作られた、機械編みの機械です。この機械がさらに発展し、1790年には現在のミシンのベースとなる機械が発明されました。
そして1849年につくられた全回転式ミシンを見たシンガーは、それを改良して実用的なミシンを開発したのです。その後、シンガーは会社を設立して本格的なミシン製造と販売に乗り出しました。
当時高価だったミシンを、分割払いで支払えるようにしたのもシンガーです。画期的な販売手法で市場をリードしたシンガーは、国際的なミシンメーカーとして成長していきました。
こうして全世界に広がったシンガーは、現在も使いやすさと耐久性を向上させたモデルを開発し続けています。
世界的な広がり
シンガーのミシンは、短期間で世界中に展開されました。1855に海外進出を開始したシンガーは、パリ万国博覧会で最優秀賞受賞。1863年に法人会社となったシンガーは、1867年、スコットランドのグラスゴーでミシンの海外製造を開始します。
さらに1870年には、Red“S”Girlのトレードマークがデビューします。1880年代には世界での年間売上が50万台を越えていました。
1890年には日本にも上陸し、神戸や横浜に中央店を開設されました。2000年からは、シンガー社工業用ミシンより撤退にともなって新設された株式会社シンガーハッピージャパンが、家庭用ミシンの日本国内での営業業務を継承しています。
シンガーミシンの魅力と特徴
長い歴史と伝統を持つシンガーは、使いやすさと機能性の高さが大きな特徴です。シンガーミシンの魅力と特徴について、まとめました。
シンプルで使いやすい設計
シンガーのミシンの大きな特徴は、初心者にも扱いやすい設計と直感的な操作性にあります。コンピュータミシンや刺繍機能のついたものなど、最新のミシンにはさまざまな機能が搭載されています。
便利な一方で、機能が多ければ多いほど、操作は複雑になるものです。操作ボタンの数や設定の工程が増えると、初心者にはかえって使いづらく感じられるかもしれません。
長年の実績からつくられたシンガーのミシンは、誰でも簡単に、使いやすく設計されています。シンプルな設計と操作性で、機能が多くなっても直観的に作業をすすめられるのです。
ふだんからあまりミシンを使わない人にこそ選んでほしい、使いやすいミシンです。
長年の信頼性
家庭用ミシンの創始者であるシンガーは、メーカーとしての歴史も最も古い企業です。170余年の歴史で培われた基礎に加え、新しい技術も日々開発されています。糸調子機能や糸通しの自動機能はもちろん、ボタンホール作成や糸切りも自動で行う機能が充実。初めてのミシンにはもちろん、たくさんの作品を作るプロの方の業務効率も向上させます。
もちろん、品質の高さは折り紙つき。安定した縫製技術によって、美しい縫い目を実現します。耐久性にもすぐれ、長く使いたい一台としても安心です。
安定した高い性能を土台として、シンガーの技術は今日も、進化を続けています。
クラシックデザイン
毎日ミシンを使う人もそうでない人も、素敵なミシンのほうが、手作りのモチベーションがあがりますよね。シンガーのミシンでは、昔ながらのレトロなデザインモデルも人気です。学校教材としても広く使われているので、懐かしいと感じる人も多いかもしれません。手作りするときの雰囲気を大切にする人にはぴったりです。
もちろん、最新のコンピュータミシンもおすすめ。スタイリッシュななかにも従来のミシンの形が残り、どことなく落ち着くデザインです。液晶画面が大きく、使いやすいモデルがそろっています。
いろいろ見比べて、自分の好みにあった機種を選んでくださいね。
高いコストパフォーマンス
シンガーのミシンは、シンプルなモデルから多機能なものまで幅広いモデルがそろっています。いずれも購入しやすい価格帯で、手頃な製品が多いのもうれしいところ。高機能な最新式ミシンも、比較的安価で手に入ります。
どのモデルも使いやすく、性能も高いのは老舗ならでは。耐久性も安定していて、はじめて買ったミシンをずっと使い続けているという人もいるのでは。長く使う家電だからこそ、信頼性の高い、安定したミシンを選びたいですよね。メンテナンスや修理に出しやすい大手企業であることもポイントです。
コストパフォーマンスにすぐれたモデルをお探しなら、ぜひ一度、シンガーのミシンを試してみてくださいね。
シンガーのおすすめモデル
歴史の長いメーカーだけに、取り扱うミシンにもさまざまなモデルがあります。どれがいいか悩んだ時は、専門店のスタッフに相談してみてください。用途にあわせて、あなたにぴったりの一台を提案してくれますよ。
ここではシンガーのおすすめモデルを、初心者・中級者・上級者向けに、それぞれ紹介します。
初心者向け:シンガーSN-1YE
シンガーSN-1YEは、初心者でも扱いやすいシンプルな電子ミシンです。スタート・ストップ、スピード調整は手元の操作で、初めてでも簡単に調整できます。
操作もシンプルで基本の直線縫いのほか、複数のジグザグ縫いやまつり縫い、ボタンホールなどのステッチも充実。小物づくりやちょっとした繕い物まで、この一台で完結します。ときどきしかミシンを使わないという人にもおすすめの、バランスのよいミシンです。
シンガーSN-1シリーズはこちら
http://singer.happyjpn.com/files/user/pdf/SN1series.pdf
中級者向け:シンガー SN778EX
基本操作には慣れてきたという人向けの、コンピュータミシンです。直線縫いやジグザク縫いはもちろん、多彩なソーイングに対応しています。伸縮する素材向けの「伸縮縫い」も可能です。
実用縫いから難しいステッチや文字・数字も縫える多機能タイプです。選択できるステッチは207種類。飾り用ステッチ、数字やアルファベット、ひらがなやよく使う漢字などさまざまなステッチがそろっています。ハンドメイド作品にオリジナリティを出したい人や、子どもの持ち物に名前をつけたいときにも便利です。
大きなボタンと液晶画面で、操作も簡単。縫い目の長さやふり幅も、直感的に変更可能です。模様のパターンも視覚的に確認できるので、混乱せずに使うことができます。
作品づくり幅を広げ、作業を効率化してくれる、頼もしいモデルです。
シンガー SN778EXはこちら
http://singer.happyjpn.com/manual/detail/id=12008
上級者向け:シンガー TRX4000
70種類の多彩な実用縫いと模様縫いのパターンを搭載した、上級者も納得の新型コンピュータミシンです。2017年度グッドデザイン賞にも選ばれました。
タッチセンサに触れるだけで模様選択ができ、操作も簡単です。さらに縫い始めの準備が簡単な「らくらく下糸巻き」や「下糸らくスルー」、「自動針穴糸通し」といった便利機能も充実しています。上級者だけでなく、ミシンに慣れていない初心者にも使いやすいモデルです。
さらに大型テーブルやフットコントローラー、ピーシング押え、パラレル押え等、便利なアイテムも標準装備されています。ソーイングスペースも320㎜と、従来のミシンより45㎜大幅にアップ。大きな生地も広げて縫えるので、洋服や、テーブルクロスなどのインテリアも作りやすくなりました。
より快適なソーイングが楽しめる、進化型の機種です。
シンガー TRX4000はこちら
まとめ
家庭用ミシンの先駆けとして、世界中のユーザーに愛されるシンガーのミシン。歴史に裏打ちされた信頼性や使いやすさ、高いコストパフォーマンスが魅力です。
用途に応じた多彩なモデルは、どれもシンプルで使いやすい設計です。初心者から上級者まで長く使えるので、ぜひ、自分にぴったりの一台を選んでください。
ミシンの選び方に迷ったら、専門店で実際に試してみるのもおすすめです。専門店では購入前のミシンで試し縫いができる上、経験豊富なスタッフが常在しています。わからないことはどんどん聞いてみてください。親身にアドバイスをしてくれますよ。
お気に入りのシンガーのミシンで、ハンドメイドをもっともっと楽しんでくださいね。